潜水艦映画にハズレなし『ハンターキラー 潜航せよ』

潜水艦映画にハズレなし
ゴールデンウィークは「アベンジャーズ」の新作で話題が持ちきりですが、先週は久々に潜水艦映画の良作を観ることが出来たので感想を

ハンターキラー 潜航せよ公式ページ

アクション映画や戦争映画を好む映画ファンの間では、「潜水艦映画にハズレなし」という言葉があります。
逃げ場の無い海の底の閉鎖された空間で、姿が見えない敵との攻防戦。
物音一つ立てずに海底で沈黙を貫き、敵の攻撃をやり過ごす緊張感。
そして熱き乗組員達の漢のドラマ
今まで数多くの傑作映画がありました。

『眼下の敵』(1957) 
潜水艦映画の古典的名作 アメリカの駆逐艦とドイツ軍のUボートとの激しい攻防戦
特撮は制作された当時のクォリティなので、昨今のCG全盛の映像を見慣れた方には物足りないかもしれませんが、潜水艦映画の醍醐味が全て詰まった本作は、半世紀以上経っても色褪せないです。

『U・ボート』(1981)
ドイツ軍のUボートの乗組員達の過酷な任務を描いた作品
深海の閉鎖空間で極限状態に陥った乗組員達のドラマ、そして衝撃的なラスト。
潜水艦映画の最高傑作のひとつ
長らく観ていませんが、潜水艦の映像や写真を見ると、BGMが頭の中で鳴り響きますw

『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)
「007」シリーズのショーン・コネリーの代表作のひとつ
最近ドラマにもなっている、ジャック・ライアン(CIAの諜報部員)が登場する初めての映画ではないかな。
冷戦時代のソ連とアメリカの対立を海の底から描いた潜水艦映画の代表作

『クリムゾン・タイド』(1995)
艦長役にジーン・ハックマン、副長はデンゼル・ワシントン
情報が遮断された閉鎖空間での緊張感MAXの熱きドラマ

邦画でも
『ローレライ』(2005)
『真夏のオリオン』(2009)
『復活の日』(1980)

など、数は少なくとも良作揃い。
最後の「復活の日」は潜水艦映画のジャンルでは無いと思われる方も居るかと思いますが、潜水艦がキャラクターとして重要な役目をしている作品という事と、自分が潜水艦モノ」というジャンルに興味を持つ事になった思い出深い作品だったりします。「復活の日」はそのうちゆっくり語りたい映画です。
自分が映画を作る仕事に就こうと思った、きっかけとなった作品のひとつですので・・・

という事で、前置きが長すぎしたが、今回の『ハンターキラー 潜航せよ』
冒頭に戻りますが、正に「潜水艦映画にハズレなし」
久々に骨太な男達のドラマを観ることが出来ました。

海の漢同士の信頼?違うな、敵味方に分かれても繋がっている絆?違うな・・・
ボキャブラリーが足りなくて、旨く言葉に出来ない。
歴戦の潜水艦乗りだけが持つ、矜持による言葉無くても伝わるモノ・・・

過去の傑作潜水艦映画と比較すると、ちょっとご都合過ぎるんじゃない?という点もありますが、終始手に汗握る緊張感溢れるアクションドラマでした。

「アベンジャーズ」が混んでいてチケットが取れず、他の映画を観るか〜となった時にオススメしたい。
出来れば映画館で観て頂きたい作品です

【公式】『ハンターキラー 潜航せよ』4.12(金)公開/予告編

「ハンターキラー 潜航せよ」公式HP
https://gaga.ne.jp/hunterkiller/

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